2008.1.31

理科は難しい?理科実験セミナー開催

6978Web.JPG理科実験室(児優館)

京都橘大学では2008年4月、児童教育学科が開設されました。
この学科では、小学校教諭・幼稚園教諭の免許と保育士の資格が取得可能。
現場経験豊かな教授陣が揃い、未来の先生を育てています。

そんな京都橘大学では、様々な研究会が開催されています。

先日の記事でも紹介した「明日の教室」や、今回の「理科実験セミナー」もそのひとつ。
教師をめざす学生や、いま現場で教壇に立つ先生のための研究会です。


今回の「小学校教師のための『理科実験』セミナー」は、
特に現場の先生が授業で子どもたちとしなければならない様々な実験について
すぐに応用できるように工夫されています。
0983web.jpg理科実験セミナー資料

第1回の12月1日は次の3つのお話しがありました。
第1話/<飛ぶ>おもちゃ色々
第2話/「酸・アルカリ(水溶液のはたらき)」の実験と教えるときのポイント
第3話/説明文『動物の赤ちゃん』


理科が好きでこのセミナーに参加した児童教育学科1回生の惠美雅哉君は、
少し難しかったとの本音ものぞかせながら、セミナーの様子を教えてくれました。

このセミナーは、教師が教育活動を行ううえで大切な
3つのポイントをふまえて実施されました。
それは「ミニネタ」「実験講座」「説明文の読み方」です。


小学生が興味を持って授業に取り組むには、様々な仕掛けが必要です。
その役割を担う一つが「ミニネタ」。

例えば第1話では【ストローと紙の輪っか】、
また【雨の日にスーパーの入り口などに置いてある傘袋と画用紙】で
<飛ぶ>おもちゃを作りました。

0978web.jpg<飛ぶ>おもちゃ

これは、身近にあるものでおもちゃづくりを体験し、
子どもたちに学校って楽しいな、と思ってもらうのが目的です。


第2話は、いよいよ「実験講座 水溶液のはたらきについて」です。

例えば酸性の水溶液を作りだす物質には固体、液体、気体のものがあり、
それぞれ「クエン酸・酒石酸(シュセキサン)」、「酢酸」、「塩化水素(塩酸)」であることが
目の前で作られました。

それらは全てリトマス試験紙の青色を赤色に変えたり、
炭酸水素ナトリウム(重曹)を溶かすなどのはたらきがあることが分かりました。


0980web.jpg講話資料

第3話は、国語の教科書を題材として、子どもと「説明文を読む」講話です。
どのような学習でも、子どもが自分で理解して進めるためには、
自分できちんと文章が読めなければなりません。
そのための一歩として、まずは「言葉を大事にする」ことが話されました。


この「小学校教師のための『理科実験』セミナー」は、
第2回が2月2日に開催される予定です。来年度以降も順次計画中とのこと。


惠美君は将来、自分が先生になったときに使えるネタをたくさん仕入れ、
小学生が楽しんで学習に取り組めるようにしていきたいと話していました。
そのために「授業」に活かせるネタを色々学びたいと、
今度は別の研究会にも参加予定とか。

またお話しを聞かせてくださいね!

小学校教師のための『理科実験セミナー』詳細はこちらから

投稿者 企画広報課

ページの先頭へ