2007.9. 5

コンビニ・ララバイ

こんにちは!初めて本の紹介をするRe:canです。

今回紹介したい本は、池永陽著『コンビニ・ララバイ』(集英社文庫 2005.6)です。
なんかララバイって可愛い響きですよね。

私は、この本の『コンビニ・ララバイ』という名前と
表紙の絵の素朴さに惹かれて読み始めました。


1つのコンビニで起きる色々な物語を短編集で描かれています。
恋愛小説が好きな方は、きっと気に入ると思いますよ(^^)

簡単にストーリーを紹介すると…


物語は小さな町の小さなコンビニ「ミユキマート」で起きます。
ミユキマートの経営者である主人公・幹郎は妻子を事故で亡くし、
コンビニ経営にも気力が沸いてこず、どこか投げやり状態です。


店には、同じような悩みや悲しみを抱えた人が集まってきます。
みんな何かの想いを抱え、コンビニの扉を開きます。


物語は、コンビニ店員に惚れたヤクザ、
青年と離婚したばかりの女性、
コンビニの前に住んでいる声を失った劇団女優などが、短編集で描かれています。


この小説では人の弱さや小ささ、ありふれた人間性などが描かれています。
どれも切なくて、でもどこか温かさがあると思いました。


現代ではコンビニが必要不可欠で、イメージも画一化されてきています。
私は、そのコンビニを舞台にこんなにも温かい作品が描ける著者に驚きました。

こんなコンビにあったら良いなって感じさせる本でした。


気になった方は本屋さんで探してみてください♪

投稿者 Re:can

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