2007.8.29

新しい発見

夏休みも折り返し地点となりました!
あっという間です。
今回は、ちょっと京都橘大学の内側に踏み込んでみて、
橘大学の授業を紹介しようと思います。

大学の授業は、場合によって夏休み中もあります。
平常時に開講される授業時間とまったく同じ授業時間を、
短期集中型にして授業が行われます。
(例えば、週1コマ×半期でやるのと同じ授業時間を1日3コマ×5日間でやるなど)

その短期集中型で八月後半に受けた授業を紹介します。
授業名は、レファレンスサービス演習。


図書館司書資格を取得しようと思う学生が履修して、
単位※を修得しないといけない授業です。
この単位を修得できないと、司書資格は取得できません。
つまり、うちは大学在学期間中に司書の資格を取ろうとしているってことです。

(※大学では、卒業までに何単位修得しないといけないかが決まっています。
授業を受け、試験やレポートで合格したら「単位」が修得できます。
また、この授業のように、資格を取得するために修得しないといけない単位もあります。)

さて、どんな授業かというと・・。
レァレンスサービスができるようになろうっていう授業。笑

レファレンスというのは、図書館で、資料・情報を求める利用者に対して、
文献の紹介や提供をする利用者支援活動のことです。

授業三日目と四日目に、実習があったんです。
三人のグループをつくって、先生が出した三つの質問が掲載されている資料を、
グループで協力して探し出し、提供するっていう内容。

そんなん簡単にできるんちゃうん〜?とか思ってたところが正直なんですが・・


これがめっちゃ難しい!!!!


質問の内容は例えば・・
「中国の名言を書いた事典はないか」というものから、
「民謡の<八木節>の発祥地はどこだ」など、
「クアラルンプールの面積を知りたい」というものまで・・・。

うちらのグループは
「ハヤシライスを最初に作った人と、その語源」や
「瓦の種類である<素弁>は何と読むのか」や
「河鍋暁斎(かわなべきょうさい)の『達磨図』はどこに所蔵されているか」
などという質問が掲載されている資料を探しました。

ハヤシライスは初級問題。でも、普通に広辞苑で調べただけでは出てこない。
素弁も、漢和辞典で「素」の項目を調べただけでは出てこない。
河鍋暁斎の名前は広辞苑にあっても所蔵館がいちいち書いてるわけがない!!

つまり、普段うちらが使っているような辞書だけでは間に合いません。
そこで、図書館でありとあらゆる辞典・事典から探すのです。


この世の中には、様々な種類の、各々の用途に適した多岐にわたる資料があります。

私は本を読むことは大好きなんですけど、
辞典や事典には目を向けたことがないし、
最近は電子辞書で済ませることが殆どです。

だから、この授業でたくさんの辞典・事典の存在を知り、とても感動しました。

『朝日年鑑』『出版年鑑』『岩波西洋人名辞典』『角川地名大辞典』『最新昭和史事典』
『キリスト教年鑑』・・これこそ枚挙に遑(いとま)がありません。

探せない情報は無いのではないのかってくらいの情報が、図書館には溢れていました。
これは家に一冊あったら便利やん!っていうものがたくさん。


左から、二階、一階、五階への階段の写真

自宅にある辞典の見方も変わります。
今まで気になった言葉を索引(さくいん)で引いて調べて終わりだったっていう
『新明解 四字熟語辞典』。

でもこの辞典、索引の種類がたくさんあることを今回初めて知りました。
出典別索引、読み下し索引、逆引き索引、故事のあるもの索引、難読索引・・そして総合索引で、なんと六種類の索引があったんです。
総合しか使ったことなかったけど。

このように、あらゆる発見を与えてくれた充実した授業でした。
ぶっちゃけ成績には一抹の不安アリですけど・・笑

もし、自宅にちょっと変わった辞典なんかがあったら、是非じっくり見てみてください。
電子辞書にはない、意外な面白さが発見されるかもしれません♪♪

投稿者 アリ

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