『涼しい脳味噌』
暑さに負けず夏休みに浮かれているアリです♪
でもやっぱり暑いんで・・涼しげなタイトルである本を。笑
今回紹介する本は、小説ではなくエッセイです。
しかも一冊だけじゃなくて二冊まとめて紹介しちゃいます♪
『涼しい脳味噌』(文藝春秋1995/6)と『続・涼しい脳味噌』(文藝春秋1998/10)です♪
著者は、養老孟司氏。
ベストセラー『バカの壁』(新潮社 2003/4)の作者です。
この本の他にも多くの著書もありますし、テレビにも時々出演されているので、
多くの人が名前を聞いたことくらいはあるんじゃないでしょうか??
一つのテーマにつきだいたい4ページずつ、養老氏の思考がつらつらと書かれている形で、
スラスラと読めます。
養老氏はたくさんの肩書きを持っている方なんですけれども、
このエッセイを読むうえで知っておくといいことは、養老氏が解剖学者だっていうことです。
解剖学者という視点で「死」や「身体」を見ているエッセイは、
自分が持ち合わせていない価値観で書かれていて、それがうちのツボにはいりました。笑
例えば「残された唯一の自然」「死体の市民権」などを読むと、
死体についての認識が変わりました。
「構造」「言語」「表現」など抽象的なテーマの場合は、
うちには難しく感じるのが正直なところですが、
「ゴキブリ殺しの文化論」「脳ミソください」などというように、
うちらの身近にあるものや、養老氏の日常生活について書かれたものなどもたくさんあります。
それらはやっぱり読みやすいですし、
養老氏の独特な視点で普段見ているものを見ることができ、
また、養老氏の日常生活の行動に思わず笑ってしまったりもします。
うちはこのエッセイで養老氏の書く文章に興味を持ちまして、
それ以来ちょくちょく養老氏の著書物も読むようになりました♪
今は、『オバサンとサムライ』(宝島社 2004/8)っていう
テリー伊藤氏との日本についての対談を読んでいます。
これも面白い♪♪
「養老孟司とか難しそう」っていう先入観があったんですけど、
案外読めるもんです。笑
なんだか二冊のエッセイの紹介というより、養老孟司氏の紹介みたいになっちゃいましたが・・。
とりあえず、うちと同じような先入観を抱いている人には、このエッセイはおすすめです♪
投稿者 アリ