2007.7.12

アリのおすすめする本二冊目♪♪

『陰日向に咲く』 劇団ひとり 幻冬舎  2006年1月

普段あまり本を読まない人でも、知ってる人は多いんではないでしょうか!?
お笑い芸人・劇団ひとりの衝撃の小説デビュー作です。

「芸能人が書いた小説なんて〜」って侮ってはいけません!!!
そんな先入観や固定観念は捨てて、手に取ってみてください!!
友達に借りて、うちもやっと読むことができました・・笑

さて、この小説はオムニバス形式の短編集となっています。

ホームレスの生活に憧れて、家族に内緒で「公園デビュー」をしたサラリーマン。
今ちょっとした流行の、秋葉系のアイドルオタクの純愛。
やりたいことも特にない、男に遊ばれてしまった自称カメラマンの女の子。
オレオレ詐欺で老婆からお金を騙し取ろうとする、小心者のギャンブラー。
売れないお笑い芸人と、そのお笑い芸人を追いかける一生懸命な少女。

一つ一つは独立した短い話なんですけれども、
読み進めていくうちに登場人物が徐々に絡み合っていくんです。
とても読みやすい文章だし、どの登場人物にもクセがあって、
一気に引き込まれました。

最後まで読み終えたときには、設定の細かさに驚かされました。
劇団ひとりの才能に脱帽すること間違いなし。

それに、劇団ひとりのちょっと捻くれた性格なんかが一つ一つの作品に表れています。
それが妙なスパイスとなって飽きないんですよ。

劇団ひとりの愛と笑いに包まれた、
不器用に生きている彼らの人生の1ページをご覧ください♪♪

投稿者 アリ

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