タッチー(以下、《T》)・・・京都にちょっぴり詳しい案内人
橘っ子(以下、【I】)・・・・最近京都に興味がでてきた橘大学の学生。通称、橘っ子
彼らが京都市内を気ままにお散歩する物語「今日/京の遊びと暮らし」。
そんな二人、今日はどこへ行くのやら・・・
7月10日
《T》:7月に入って京都の繁華街を歩いていると祇園囃子が耳に入ってくるですー。
【I】: そういえば繁華街のスピーカーから流れてるねぇ。
《T》: これを聞くと、いよいよ祇園祭の月になったのかなぁ、
いよいよ暑い夏が来るんだなぁ・・と感じるのです
【I】: へぇー、京都に住んでいるからこそ感じる季節感なんだぁ。
《T》:あのねあのね、祇園祭りはもともと、
祇園御霊会(ギオンゴリョウエ)と呼ぶ、八坂神社の祭礼なのです。
起こりは869年頃といわれているです。
祇園祭といえば、
七月十七日に行われる山鉾巡行と、その前の宵山が大きく取り上げられるけど
実際は7月1日の「吉符入り」に始まって、
7月31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じるまでの
一ヶ月間に行われる神事・行事すべてをさすのです。
祇園祭は本来、八坂神社に祭られている三基の神輿が
御旅所(オタビジョ;神社の祭礼に神輿が本宮から渡御して仮に留まる所)への渡御(トギョ;神輿のお出かけ)に出かけ、
滞在する祭神たちを慰め、本社に還る行事なのです。
山・鉾は鎌倉時代に風流拍子物(祭礼の余興などに舞囃子・太鼓などで拍子を取るもの)として始まり、
現在のように整うのは南北朝のころかららしいのです。
知ってましたですかぁ?
【I】:へぇ〜。そうなんだぁ。
《T》:このくらい祇園祭に行く前に知っておくとGOOD なのです。
【I】:なんだか、こんなことを聞くと八坂神社に行きたくなってきたなぁ。
明日にでも行こうよぉ
《T》:おうっ!賛成なのです。
7月10日 その1
【I】:八坂神社の前に来ちゃいました。東西線東山駅から徒歩で15分くらいかかった?
《T》:朱色の門が立派なのです。
【I】:ホントだねぇ
《T》:あのね、八坂神社は、素戔嗚尊(スサノヲノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八柱神子神(ヤハシラノミコガミ)を祀ってるです。
『日本神話』の、素戔嗚尊は、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し、櫛稲田姫命を救った・・という話は有名なあの神様達なのです。
【I】:おお!その話なら聞いたことあるある!
《T》:もっと詳しく知りたい人は八坂神社のHPがお勧めなのです。
京都橘大学の図書館でも特別企画で祇園祭りを取り上げているです
*八坂神社http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/
*京都橘大学図書館展示企画「歴史のなかの祇園際」
期間:6月24日(土)〜8月6日(日)
場所:図書館2階ブラウジングコーナー一帯
祇園祭に関する資料をたくさん展示しています。大学に来られる機会があればぜひ!
取材:学生編集部 岡本、中谷、佐藤