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「『臨地まちづくり』による地域活性化の取組」−地域活性化と人材育成のプログラム−

現代社会の中、大学教育には、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し問題を解決する力をもった人材の育成が求められています。そのような人材育成を進める上で、地域と大学が協力し、地域を教育のフィールドとして、地域文化や地域産業の活性化を進めるなかで、学生が地域固有の問題を発見し、問題を解決していく能力を身につけることが重要になっています。
本学文化政策学部では「産公民学際」連携・協働のもとで、「臨地まちづくりの研究と教育」の方法に基づき、地域資源の再評価や歴史的商店街・伝統産業の振興に学生が関わることで、地域の活性化を促し、社会や地域の要請に応えうる人材育成に取り組んでいます。

KEYWORD 臨地まちづくりの研究と教育
地域に生きる人々が、主体的にまちづくりに臨んで地域を調査し、地域内外とのネットワークをつくり、様々な地域資源を再評価・活用し、臨床学的な手法で課題発見、対症療法と根治治療をめざすことを特色とした、まちづくりの実践と研究を進める方法。現場では学生と研究者が、地域の方々と共にまちづくりに関わり、刺激しあうことで、互いに成長し、課題解決を実現します。

KEYWORD 産公民学際
産業界を「産」、行政を「公」と呼び、住民にる梶Eョや市民団体、NPOなどを含めて「民」、大学をはじめとする教育機関を「学」、地域外や海外において関係する様々な機関や個人を「際」と表し、「産公民学際」と呼んでいます。今回のプロジェクトでは、「産公民学際」が連携し、それぞれの機関などの有する教育面での特性を活かしながら、学生の課題追求・課題解決能力を養うことを目的の一つとしています。



2005年度より予定のプログラム

1.山科駅周辺地域診断マップ制作
山科駅周辺現地調査により地域の魅力情報や問題点を書き込み、山科駅周辺案内ガイドマップの制作を行う。1回生が担当。

2.山科情報タウン誌制作
商店街代表者・役員へのヒアリング、個店へのインタビュー(またはアンケート)の後、さらに詳しく地域の観光情報の調査、商店街個店へのさらに詳しいインタビューを行う。それらの情報を書き込み、山科の情報誌『やましな游〜ing』の制作を行う。2回生が担当。

3.山科駅前の商店街診断調査の実施
山科駅周辺現地調査、商店街代表者・役員へのヒアリング、個店へのインタビュー(またはアンケート)等を行い、山科駅周辺・商店街の現状と課題を明らかにした後、改善提案の作成にあたる。1・2回生が担当。

4.まちづくり先行事例調査の実施
他府県の先行する取組を調査するため、愛知県の常滑市内の事例調査、大分県豊後高田市内の事例調査を実施する。

5.「ぐるっとふれ愛まちフェスタ in山科」への協力
2005年11月12日、13日に山科駅周辺の福祉関係団体や商店街、さらには大学、高校、住民らも参画し、住民のふれあいと地域活性化をめざして取り組まれる同企画への参加。サークルのパフォーマンス参加や実施スタッフ、来場者アンケート等を行う。

6.現代GPシンポジウムの開催
「現代GPシンポジウム」を開催(2005年11月26日)し、本取組の趣旨、内容、意義、方法、効果などについての報告を学内外に向けて行う。本取組の公表・普及を目的とし、地域をはじめとする一般社会の方々との意見交流を行う。終了後、現代GPシンポジウム報告書をまとめ、学習教材として取組の公表・普及のための資料として活用する。

7.「全国まちづくり・学生インターゼミナール」の開催
各地域に密着したまちづくり研究に取り組む学生が全国から集まり、研究の現状、課題等の研究交流、比較検討を行う。終了後、全国まちづくり・学生インターゼミナール報告集としてまとめ、学習教材として、取組の公表・普及資料として活用する。